ヨーロッパSAKE事情 ~スイス編①~
どうもこんにちは、営業担当のゆうたろうです。
今回私は、中央ヨーロッパの真ん中に位置する国、スイス連邦のSAKE事情をお伝えしたいと思います。
スイスは、ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインに囲まれた内陸に位置しており、国内には多くの国際機関の本部が置かれる国です。
首都はベルン、主要な公用言語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語であり、地域によって話される言語は異なります。
また、その共有通貨はスイス・フランという独自の通貨を有しています。
スイスは、ヨーロッパの中央に位置する国ですが、EUにも欧州経済領域(EEA)にも加盟しておらず、欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国としての立場を長年位置しています。
簡単に言うと、ヨーロッパのEU諸国に周りを囲まれてはいるが、スイス自身はEUに属しているわけではなく、EUやその他EUに加盟していないヨーロッパ諸国(例えば、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーなど)と経済協定を結んで貿易を行っているのです。
さてさっそく、スイスのSAKE事情について少し触れてみようと思います。まずは、アルコール全般に関して。
スイス周辺には、フランス、イタリアのようなワイン大国やドイツ、ベルギーのようなビール大国があるので、ワインやビールなどは他国の輸入品が多数そろっています。
もちろん、スイスワインやスイスビールも製造・販売されていますし、やはり輸入品よりは安いため現地人は自国産ビール・ワインをよく飲んでいるイメージですが、逆に周辺国はわざわざスイス産のビールやワインを飲まなくても自国により安くて品質の安定した商品が多数存在しますので、あまり輸出されないようです。
なので、結果的にスイスワイン・スイスビールはそのほとんどが自国で消費されているのが現状のようです。
また、スイス国内でのアルコールの購入は比較的容易にできます。主要な町には、ワインショップやコンビニ、スーパーマーケットが多数あり、ビール、ワイン、ウィスキー、リカー類など基本的に何でも購入する事が出来ます。
一つ面白いと感じた点は、スーパーマーケットでアルコールを購入する際には、スーパーマーケットチェーンによってお酒が買えない場合があるという点です。
例えば、スイス国内で主要なスーパーマーケットチェーンは、CoopとMigroの二つがあります。Coopでは、普通にアルコール類が販売しているので、ビール、ワイン、リカー類など購入することが、Migroというチェーンではアルコール販売はされていません。(アルコールフリーのビールなどは販売しています)
なので、スイスのスーパーマーケットでアルコールを購入する際には、そのチェーンを確認する必要があります。
さらに、皆様ご存知の通り、スイスは金融大国でもあり、町中に大手銀行からプライベート銀行までたくさんあります。
お昼時になると、スーツを着た金融マンらしき人たちが、ランチを食べに街に繰り出します。
そこで、びっくりしたのが、彼らはランチ中にワインを飲んでいるのです!しかも、同僚もしくはクライアントと二人で1本のワインを平気で飲み、平然とした顔でオフィスへ帰って仕事の続きをするのです!
欧米人はアルコールに強いとは聞いていましたが、初めて見つけたときは非常にびっくりした出来事でした。
あるスイス人にそのことを聞いたところ、「ワインなんて水みたいなものだし、金融マン(特にプライベートバンカー)にとってクライアントとより深い話をするために、アルコールを挟みながらランチミーティングした方が効率がよい」といったことを言っていました。
お酒の強い人種、そして金融大国であるスイスならではのエピソ-ドかもしれませんね。
いろいろ書いていると、肝心のSAKEとは別の話を長々としてしまったので今回はこの辺にして、次の投稿でスイスにおけるSAKE酒事情をお伝えできたらと思います。