いますぐ使える!貿易ピンポイント豆知識 〜Incotermsってhttps://j-kobayashi.com/wp-admin/post-new.php何?〜
こんにちは!貿易担当のけんじろうです。
輸出入商品のお取り引きする際に、「この提案金額はどんな費用が含まれているの?」や「商品が壊れたり、失ったりする時はだれが責任とるの?」など疑問に感じたことはありませんか?特に日本酒は割れ物なので、破損がきになりますよね。
そんな時は、商品の提案金額の前にあるFOBやC&Fなどのアルファベットを確認してみてください。このアルファベット3文字は“インコタームズ(Incoterms)”といって、取引条件を表しています。
例えば、FOBはFree On Boardの略で船に商品を乗せるまでの費用とリスクは輸出者負担、その後は輸入者負担、といった具合です。
このインコタームズは、国際商工会議所(I.C.C.)が取引条件の解釈を定めた国際規則として、最も使われている世界共通の貿易条件のことです。また、インコタームズ2000やインコタームズ2010などおおよそ10年の周期で更新されていますが、インコタームズ2000のDDU (Delivered Duty Unpaid: 指定仕向地持込渡し“関税抜き”条件)などは現在でも使われていることはあります。
現在、最も広く使用されているインコタームズは11条件あり、下記の通りになります。
どんな輸送にでも使える条件
EXW (Ex Works) 工場渡
FCA (Free Carrier) 運送人渡
CPT (Carriage Paid To) 輸送費込
CIP (Carriage And Insurance Paid To) 輸送費保険料込
DAT (Delivered At Terminal) ターミナル持込渡
DAP (Delivered At Place) 仕向地持込渡
DDP (Delivered Duty Paid) 関税込持込渡
船の輸送にしか使えない条件
FAS (Free Alongside Ship) 船側渡
FOB (Free On Board) 本船渡
CFR (Cost and Freight) 運賃込
CIF (Cost, Insurance and Freight) 運賃保険料込
上記の一覧では下に行くにつれて、輸出者の負担が大きくなっていく条件になっています。
少しは参考になりましたか?
商談会などでは、まだ輸送手段も決まってない段階だとEXWの価格を目にすることが多いと思いますが、これは工場で引き渡しする際の条件になるので輸出の際も、輸入の際もお取引先と認識の違いがないように注意してくださいね。
また、定期的に投稿しますので参考にしてみてください!